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エピメテウス(英語:Epimetheus、確定番号:Saturn XI)は、土星の衛星のひとつ。1966年12月15日にドルフュスが最初に観測し、3日後の18日にウォーカー(R. Walker)、ラーソン(S.Larson)、ファウンテン(J. Fountain)らが最終確認したことで、公式にその存在が認められた。より直接的な観測としては、1980年にボイジャー1号がその所在を確認している。仮符号はS/1980 S 3。 名前はギリシア神話におけるティーターンのひとりエピメテウスにちなんで名づけられた。 土星からの平均距離は、15万1415km。公転周期、自転周期はともに16時間である。直径約114kmの氷と岩石の塊で、表面にはクレーターが広範囲に分布し、また大小の山脈や渓谷が存在する。 == ヤヌスとの軌道の共有 == エピメテウスはヤヌスと公転軌道を共有している。ヤヌスとエピメテウスの軌道の半径は、平均して50kmしか離れていない。これは衛星の直径より小さい。内側を周回する衛星の方が公転速度が速いため、しだいに外側の衛星に追いついていく。そのままでは衝突してしまうように思われるが、数万kmまで接近すると、内側を回っていた衛星は外側の衛星の重力による外向きの力を受けて外側の軌道に移る。同時に、外側の衛星は内側の衛星から内向きの力を受けて内側の軌道に落ち込む。2つの衛星が軌道を「交換」すると、追いつかれそうになった衛星が他方を引き離すように公転を続けるので2つの衛星は衝突しない。 2つの衛星が軌道を交換してから約4年で、再び内側の衛星が外側の衛星に追いつき軌道の交換が起こるため、軌道の交換は約4年ごとに起こる。最近では2006年1月21日に起こっている。こういった軌道共有関係にある衛星は、2009年現在で他に見つかっていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エピメテウス (衛星)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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